The Bulletin #3:カルチャーインスピレーション&アーティスト - SERICA
THE PLACE
ルイ・カレ邸 / Bazoches-sur-Guyonne, France (1960)
ルイ・カレ邸は、私たちが賞賛する機能美のもうひとつの例であり、フィンランドの巨匠建築家・デザイナー、Alvar Aaltoがフランスに残した唯一の建物です。何よりもまず、この家はクライアントであるLouis Carréのニーズに合わせて建てられたものです。
弁護士であった Louis Carréは、1920年代に家業である骨董商を継ぎ、1930年代にはプリミティブ・アート、そしてモダン・アートへと活動の軸を広げていった。
彼はパリのメシーヌ通りに構えた自身のギャラリーにおいて、Le Corbusier、Matisse、Dufy、 Rouault、VuillardやJacques Villonの作品を展示しました。
AaltoとCarréは同世代であり、芸術に対する考え方も同じでした。
Louis CarréはAlvar Aaltoに自宅の設計を全面的に委ね、唯一の要望は「内部は広々としているが、外観はそう見えないこと」と「平屋根ではなく傾斜屋根であること」だけでした。この家は、ルイ・カレが美術展を開催したり客人を招いたりする「公的な生活」と「私的な生活」の両方を兼ね備えた空間として設計されました。
ルイ・カレ邸は、その環境と完璧に調和した総合芸術作品であるという点で際立っています。家と庭のすべて、家具から照明、ドアノブ、配管に至るまで、Alvar Aalto自身によって設計されました。Louis Carréと妻Olgaは、これまでの所有物をすべて残し、衣服、書籍、芸術作品だけを持ってこの地に移住しました。
その細部こそが、この建築の本質を語っています。
THE CLOTHING
SUNSURF / Hawaiian Fabrics Department (1970s)
率直にいうと1930年代から1950年代にかけてのハワイアンシャツは、単なるシャツではありません。最高度のクールさと品質を湛えた、先住的な芸術表現そのものです。
夏の定番であるハワイアンシャツは、身に纏うだけで思わず笑顔になり、最も暑い日でも涼しさを保ってくれる、他には代えがたい存在です。
ヴィンテージのオリジナル品が高値で取引される中、SUNSURFのスタッフは世界で最も上質で本格的なハワイアンシャツの製造に取り組んでいます。
SUNSURFのシャツは、ハワイアンシャツの黄金時代のオリジナルモデルを忠実に再現したもので、その鮮やかなオリジナルカラーと魅力をそのままに再現しています。生地は、ヴィンテージのオリジナルモデルに使用されていた高品質のレーヨンやシルクなど、長く失われていた配合を正確に再現するために特別に製造されています。
もしあなたの中に眠る Thomas Magnumや Elvis Presley、John Wayne を、まだ一度も呼び覚ましたことがないのなら——そろそろ考えてみてもいいかもしれません。
同じように、真夏の暑い日に、最高品質のレーヨンが肌にもたらすひんやりとした心地よさをまだ体験していないのなら、今こそその時。
そうすれば、1954年公開の映画『地上より永遠に』の上映にも違和感なく足を運び、Frank SinatraやMontgomery Cliftと握手を交わしているような気分を、きっと味わえるはずです。
THE MOVIE
エンドレス・サマー/ Bruce Brown (1966)
1966年、The New Yorkerは本作を「完璧な映画」と称え、また米国国立フィルム登録簿は、その「文化的・歴史的・審美的な重要性」を理由に保存対象として選定しました。
Bruce Brownによるこの作品は、まさにジャンルの原点とも言うべき一本。1950年代から60年代初頭にかけての、堅苦しくで形式的なドキュメンタリーとは一線を画し、ユーモアと強い個性をもって、サーフィンと〈完璧な波〉を求める旅を初めて世界に紹介した作品です。
彼はサーファーのMike HynsonとRobert Augustを追いかけ、オーストラリア、ニュージーランド、タヒチ、ハワイ、セネガル、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカの海岸を巡る世界一周のサーフィン旅行に同行。新たなサーフスポットを探しながら、現地の人々にこのスポーツを紹介していきます。
自由と、よりシンプルな生活への賛歌です。
THE RECORD
THE ART OF TEA / Michael Franks (1976)